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山の見学会/植林・下草刈り・枝打ち活動

土地の自然や気候、風土の中で育った木を、見て、触れて、五感で感じる。

その土地の風土で育った木は、家になっても、その土地に寄り添って永く息づき、住む人に快適さをもたらします。

「この身とこの風土は2つに切り離せない」という意味を持つ「身土不二」。

直接、山林のこと、木材のこと、環境のことを聞き、体験してみないとわからない木々や山のこと、林業のことをを知ってもらうために、私たちは、年に数回、「山の見学会」を開催しています。

また、積極的に植林を行い、下草刈りや枝打ちなどの作業も行なっています。

私たちのこの活動が、循環型の林業が活発化するきっかけになることを願っています。

2024年3月に行なった間伐活動の様子

私たちの植林活動は、持続可能な森林の保全と地域の自然環境の回復を目的として、13年前に始まりました。
最初に100本の苗木を植え、その後も毎年、苗木の補充や下草刈り、枝打ちなどの手入れを行ってきました。
これらの活動は、苗木の健康な成長と森林の健全な維持に不可欠です。

しかしながら、活動を進める中で多くの困難に直面しています。
特に、シカやイノシシといった野生動物による苗木の食害や、柵の破壊が大きな課題です。動物たちは、苗木を食べてしまったり、柵を壊して侵入したりするため、防護ネットや高性能な柵の設置などの対策を続けています。
それでも、完全に被害を防ぐことは難しく、継続的な管理と対応が必要です。

また、雑草の繁茂による苗木の成長の妨げや、天候や自然災害による影響もあり、努力は絶えません。さらに、管理にかかる時間と労力も大きく、スタッフや地域の方々と協力しながら、苗木の補充や下草刈り、枝打ち、被害時の対策を行っています。
こうした取り組みを通じて、森林資源の再生と地域の環境美化を目指しています。

私たちは、引き続き長期的な視点で森林の管理と再生を推進し、地域の自然環境を守るために努力し続けます。
皆さまのご理解とご協力に感謝申し上げます。

東日新聞2024年3月8日(金)朝刊
東日新聞2024年3月8日(金)朝刊